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漫画 美味しんぼ 福島の真実編の様々な視点 [ニュース]

4月28日発売のビッグコミックスピリッツ
22・23合併号に掲載された「美味しんぼ」
の【福島の真実編】で、主人公が、福島から帰京し鼻血を出し
た描写が風評被害を及ぼすと問題になって
いますよね。


さらに5月12日に発売された週刊ビッグコ
ミックスピリッツ「美味しんぼ」では、
福島県双葉町の井戸川克隆 前町長が、鼻血
の原因について「被ばくしたからですよ」
と語る場面が掲載されました。


また、福島大の荒木田岳准教授が除染作業
の経験を基に「福島を広域に除染して人が
住めるようにするなんて、できないと私は
思います」と語る場面もあります。

この一連の表現に対して、石原伸晃環境
大臣は、記者会見で「住民の被ばくと鼻血
の因果関係はないという評価が既に出て
いる」と強調し

「描写が何を意図し、何を訴えようとして
いるのか、私には全く理解できない」

と批判して、風評被害への影響に懸念を示し
ましたよね。

実際のところどうなのでしょう。

井戸川 前町長は9日の記者会見で「毎日
鼻血が出て、特に朝がひどい」と述べて
います。

そしてご自身のFACEBOOKで鼻血の写真を
掲載しコメントしています。

oisinnbo.png

「私は事故当時から被曝の問題を多くの
人やメディアの前で言い続けてきました。

誰も取り上げようとはしなかっただけ
です。

そのため苦汁を飲んで悔しい気持ちでい
ました。

もっと早く大きな争点になっていればあ
のように多くの子供の甲状腺被害を少な
く出来たでしょう。

私にも甲状腺にしこりがあります。」

さらに

「今県庁が行っているのは、県民がこう
むった損害保障に対する請求権の妨害
以外の何物で有りません。…
国は責任者だから県民を守ることはしま
せん。」

と当事者の井戸川前町長が、心の底から
訴えています。


福島大の荒木田岳 准教授も除染作業での
実体験記を、週刊朝日2011年11月4日号で
投稿されています。

以下週刊朝日より転載



除染するほど、「住めない」と思う
荒木田岳(あらきだたける)

5月から福島大の同僚や京都精華大など
の先生たち、市民の方々と一緒に福島県
内の除染に取り組んでいます。

最初は、通学路や子どものいる家から
作業を始めました。

政府は「除染をすれば住めるようにな
る」と宣伝していますが、それは実際
に除染活動をしたことのない人の、机上
の空論です。

現場で作業している実感からすれば、
除染にかかわるたびに、「こんなところ
に人が住んでいていいのか」と思います。

原発から約60キロ離れた福島市内です
ら、毎時150マイクロシーベルトなんて
数字が出るところがあります。信じら
れますか?

今日もその道を子どもたちが通学して
いるんです。

30マイクロくらいの場所はすぐ見つか
ります。

先日除染した市内の民家では、毎時2
マイクロシーベルトを超えていました。

つまり、家の中にいるだけで年20ミリ
シーベルト近くを外部被曝する。

これに内部被曝も加味したらどうなる
のか。

しかもそんな家でも、政府は特定避難
推奨地点に指定していません。

そしてどんなに頑張って除染しても、
放射線量はなかなか下がりません。

下がっても雨が降ったら元の木阿弥
(もくあみ)です。

一回除染して「はい、きれいになりま
した」という話じゃないんです。

今、私の妻子は県外に避難しています
が、電話するたび子どもたちが「いつ
福島に帰れるの」と聞きます。

故郷ですからね。

でも私には、今の福島市での子育ては
とても考えられません。

そんな私が除染にかかわっているのは、
「今しかできない作業」があり、それ
によって50年後、100年後に違いが出
てくると思うからです。

多くの人が去った後の福島や、原発な
き後の地域政策を想像しつつ、淡々と
作業をしています。

歴史家としての自分がそうさせるの
でしょう。

結局、福島の実情は、突き詰めると
、元気の出ない、先の見えない話に
なってしまいます。

でもそれが現実です。

人々は絶望の中で、今この瞬間も被
曝し続けながら暮らしています。

こうして見殺しにされ、忘れられよう
としているわが町・福島の姿を伝えた
いのです。

そうすれば、まだこの歴史を変えられ
るかもしれない。

今ならまだ・・・・・。



以上週刊朝日より転載

ただ、井戸川 前町長そして荒木田 准
教授もメッセージを発しても、風評
被害を及ぼすという理由でバッシング
を受けてしまう。

原発事故最悪と言われる、チェルノ
ブイリ原発事故と比較してどうかを
調べました。

チェルノブイリ原発事故は、広島に
投下された原爆によって放出された
放射性降下物の量と比較して、およ
そ400倍と見積られています。

放射性物質の半減期(放射能が半分に
なるまでの時間)が2年以上の元素で
比較してみます。

放射性核種 半減期 放射性物質の放出量 /[10の15乗Bq]
           チェルノブイリ 福島第一原発
クリプトン85  10年   33     0
セシウム134   2年 〜47    18
セシウム137   30年 〜85    15
プルトニウム238 87年 0.015 0.000019
プルトニウム239 24065年 0.013 0.0000032
プルトニウム240 6537年 0.018 0.0000032
プルトニウム241 14年 〜2.6 0.0012
プルトニウム242 376000年 〜0.00004 0


半減期の長い放射性物質については
チェルノブイリの方が、多く排出さ
れています。

ただここでは記載しませんが、半減
期の短いものについては、福島原発
の方がより多く排出されているものも
あります。

本当に放射能による影響は、まった
くない無いと言い切れるのでしょう
か?

やはり、放射能の影響を受ける可能性
のある各個人が、出来る限り放射能の
影響に関する証拠となる記録を取り
続けることが必要ではないでしょうか?




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